Winkなたわごと

21. 2006年度 サッカー部県大会に出場
 息子の通う高校は、普通の公立高校で、特別スポーツに力を入れているわけではない。
 けれど、高校生が文武両道すくすく育つよう、先生方は、生徒一人ひとりを大切に思ってくれているのが伝わってくる。
 サッカー部も、例外ではなく、顧問の先生が熱心に見守ってくれている。
 
 息子は、やる気と、経験をかわれたのか、幸運なことに入部早々、ゴールキーパーとして、スタメンで登場できることになった。
 例年は、ゴールキーパーをやる人がいなくて、上級生のキャプテンが責任を遂行するためにゴールキーパーを担当してきたらしい。
 そんなサッカー部にとって、1年生で、体格も満足ではない息子は、きっと、期待と不安・・・、わらをもすがる思い・・・、そんなところだったかもしれない。
スタメンとは言うものの、新入部員。
 グランド整備、試合をした直後の副審、ボールの運搬等で、試合中も、試合後も忙しい。
 運動部の先輩・後輩の関係を学べる条件は、他の1年生と平等なのだ。

 1年生のうちから、スタメンで試合に出してもらえるのは、嬉しいことだが、1年生を起用しなければならないようなチームだから、なかなか勝てない。
 息子は、中学時代の気負いと変わりなく、なかなか勝てないチームの中でも、試合中は、大声をはりあげ続けている。
 (空回りしているのではないか? そんなに頑張っても、なかなか勝てなくて気の毒だなあ)などと思ったりもした。
 私の趣味は、相変わらず、息子のサッカーチームの試合を観戦すること。
 公式戦のみならず練習試合も、欠かさず観戦。
 なかなか勝てないチームだけれど、このチームを好きになってきた。
 (今日は、○○くん、調子いいなあ)(おおっ、××くん、スイッチ入ったぞ)(△△くんの調子次第でチームの雰囲気が変ること、本人は知ってるかな?)などと、思いながら、観戦を楽しんでいる。

 冬休みを目前に、新人戦の支部予選が行われた。
 息子のI南高校は、支部の5位に滑り込み、県大会出場の切符を手に入れた。

(県)高等学校新人サッカー大会1次予選
1月20日13:00キックオフ
I南高校 1  6PK5  1 N北高校
  I南高校が、1点を先制し、2次予選へ夢をつなげる目前の後半残り5分で、失点してしまった。
 日頃は、静かに見守っている顧問の先生は、立ち上がり、「おちつけ!おちつけ!」と、ジェスチャーを交えて声援を送った。
 その甲斐あって、おかげさまで、くずれることなく、1対1でPK戦にもつれこんだ。
 どの子も、プレッシャーに負けることなく、がんばってくれた。
 息子がセーブした後の、キッカーが、きっちり決めて、試合終了となった。
私は、「いいものを見ることができた。生きていて良かった」と、思わず涙があふれた。

(県)高等学校新人サッカー大会2次予選初日
1月27日
I南高校 0  5PK4  0 NKT高校
またもや、緊張のPK戦で勝利。
それにしても、I南高校の皆でゴールを守る堅いディフェンスは、驚きだ。
 (県大会に来て、恥ずかしい負け方をしては、かわいそう)などと思っていたのは失礼だったね。

(県)高等学校新人サッカー大会2次予選2日目
1月28日
I南高校 0  3PK2  0 MT高校
また、また、PK戦。ゴールキーパーの母としては、緊張の連続です。
でも、プレイしている本人たちの方が、大変ですよね。
息子よ、いい経験をさせてくれて、ありがとう。
そして、息子自身もいい経験をさせてもらっていることに感謝。
 (とにかく、相手に点を入れさせず、PKに持ち込めば勝てる)そんな気さえしてきた。
あと一つ勝てば、県のベスト8だ。
 すごいところまで来たもんだ。

(県)高等学校新人サッカー大会2次予選3日目
2月3日
I南高校 0 − 4 OZ学園
 やはり、ベスト8の壁は、厚かった。
 みなさん、おつかれさまでした。
 よくがんばったよ。
 強くなったね。
 感動を、ありがとう。
 

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